第21章 ヤキモチ
あ、そういえば。私は今日日直だ。
朝行ってないし、もう一人の子に悪いことしたな。
「....松田.....くん?.....その、朝忘れてた、ごめん。」
この人だよな、松田。違ったからどうしよう。
まだクラスの奴らの顔、ちゃんと一致しない。
「.........へ?あ、うん///日直?全然いいよ!俺、部活入ってないし朝暇だったから。...初めて話しかけられたから、びっくりしたぁ///」
「そう。2限目からは私も一緒に行くから、忘れてたら、声かけて......くれると嬉しい....です。」
「.............../////」
会話が終わるとまた自分の席に戻る。
この話し方でよかっただろうか。
相手を不快にさせなかったか、不安になる。
私から人に話しかけるのはそんなに珍しいのか、クラスの奴らが私に注目していた。
「一限始まるぞー。席つけー。」
一限目は世界史だった。
授業が終わると日直は荷物を社会科準備室まで運んで置くように言われた。
荷物が多い。
「....松田くん。運ぼう。」
「うん。よっ。俺はこれ持ってくから。 桜山さん、ノート職員室持ってってもらっていい?」
「ちょ、そんなに持って大丈夫?」
「ひょろっとしてるけど意外と力あるんだよ。」
そう言ってダンボール箱を二つ抱えて行ってしまった。
「 桜山さん。それ、運ぶの手伝うよ。女子1人でその量大変だろ?」
クラスの男子が声をかけてくれた。
悪いからと遠慮していたが、結局、職員室まで運ぶのを手伝ってもらった。
帰り道。
「 桜山さん。その、ごめんな。」
「?...なにが?」
「その、 桜山さんのこと、白い目で見てただろ。3年の人に言われたんだよ。 しずくのこの知りもしないのにって....。確かに、 桜山って話してると楽しいし、いいやつだなって。これからも話しかけていい?」
「...もちろん!....あんま、話せる人いないから..その...嬉しい。」