第16章 確信
しずくside
結局、昨日から りょー君は部屋には来なかった。
食事も食べる気になれず手をつけていない。
今日は、木曜日。
りょー君はこの時間、仕事に行っているはずだ。
窓を開けて叫んだら外に聞こえるだろうか?
少し、高い位置に設置された窓を開く。
…………。
「助けてーー!!!!!」
誰かに聞こえただろうか?
でも、外に人影はなく、誰かに届いた様子はない。
夜に大声を出せば、隣に居る りょー君が飛んできてしまう。
「、、、はぁ。どうしたら....。」
私はもう、ここから出られないのだろうか。
怖い。
唇を噛みしめる。
「……うっ…_____」
視界が歪む。
目から涙がこぼれる。怖い。
もう、菅原には会えないのだろうか。
そんなの、嫌だ。会いたい。
「ひっく______...会い....たいよ。.....っぐ....」
私はそのまま、泣き疲れて寝てしまった。