第16章 確信
午後の授業が終わった。
授業中はいろんな考えが頭の中でぐるぐる回って全く集中できなかった。
あれから、数時間経ったが、まだ連絡はない。
何度かけても、繋がらない。
嫌な予感が頭から消えない。
しずくの恋人のこと。考えすぎて気持ち悪い。
りょー君に学校行くの止められてるとか、、
それだけならまだいい。それだけなら。
自分の教室を出て、職員室へ向かう。
「あ、先生!」
しずくのクラスの担任に声をかける。
「、、君は、菅原くんか?」
「あの。先生のクラスの 桜山 しずくって、学校欠席なんですよね?」
「あぁ、そーいえば、珍しく休むって連絡があったからなぁ。、、、それがどうかしたのか?まぁ、普段から遅刻や無断欠席も多い生徒だったし。」
「その。連絡って、 桜山さん本人からでしたか!?」
「いや、確か、、男の声だったような」
やっぱり。
「、、、そうですか。」
だから、どうしようというんだ。
それを聞いたところで俺はどうしようというんだ。
俺は、 まだしずくの家も知らない。
連絡もつかない。
何も知らない。
「菅原くん? 桜山がどうしたっていうんだ?何があったか知らないがあいつのことは気にすることはない。また、ふらっと登校してくるさ。」
「、、失礼しました。」
そう言って職員室を出る。
「あ、あの。す、菅原先輩ですか??」
突然、声をかけられる。