第14章 狂気
「誰のせいだと思ってんの?お前があんな奴に興味持たなきゃ、今まで通りだったのに。泣くとか...やめろよ。俺はさ、.....俺のことだけ見てくれる存在が欲しかったんだ。そんな時、たまたま見つけた。見た目も、中身も俺好みの女の子。これで、本当に俺のことしか見えないな。」
そう言って私のことを抱きしめる。
「.......なにそれ。.....じゃあ、 りょー君のことだけ見てくれる子なら私じゃなくてもよかったの?」
「.....んー。どーだろー。俺にもわかんないや。」
りょー君が無邪気に笑った。
第15章につづく