第14章 狂気
しずくside
どれくらい泣いていただろう。
泣いた後は何を話すでもなく2人でボーッとしていた。
結局、また授業をサボってしまった。
菅原が言う。
「目元、真っ赤だぞ。」
「菅原だって。」
「....タオル、使うか??」
そう言って、ロッカーからフェイスタオルを出してくれた。
「ありがと..。」
濡れてもない、ただの乾いたタオルだったけど、すごく暖かく感じた。
「...これ。洗って明日返す。」
そう伝えると菅原はくしゃりと笑った。
「明日の昼、一緒に食お?1週間、話せなかった分、全部。屋上で待ってるから。」
「...うん!」
私も笑った。
「じゃあ、今日はこれで。また、明日ね。これ以上、目元真っ赤で不細工なところ見せたくないし。」
そう言って、腰をあげる。
「待って、これ、俺のアドレス。今更だけど。よかったら、連絡して。」
菅原からメモを受け取る。
「.......気が向いたらね//」