第14章 狂気
教室へ戻って携帯をみる。
りょー君からの着信履歴を見て、血の気が引く。
りょー君に電話をかけるが繋がらなかった。
仕事中...かな?
今日は、急いで帰って、 りょー君のこと待っていよう。
りょー君にも話さなきゃいけない気がする。
私の気持ちを。
携帯を触りながら校門を目指す。
途中、先生の注意する声が聞こえたが、無視する。
家に帰ってからでわ忘れてしまいそうなので、今のうちにメールしておこう。
そう思い、さっきもらったメモの番号を連絡先に打ち込む。
内容も打ちはじめる。
今まで、あんなに話したりしたのに、お互いの連絡先を未だに知らなかったなんて、なんか、変な感じだ。
菅原と話せて少し、スッキリした気がする。
そんなことを思いながら、校門をくぐると、少し歩いたところで目に入った。
「... りょー君の車..?」
そう呟いた途端後頭部に鈍い痛みが走る。