第12章 好き
___スッ、シュッ.....___シュ____
「.......ふっ.......は..ぁ...........は」
部屋に俺の荒い息だけが聴こえる。
「...く___はっ......はぁ..」
欲を吐き出すことしか考えていなかった頭にふと浮かぶ。
.....唇、柔らかかったな.....。
抱きしめた時だって。
「.........っ!...」
...想像してしまった。
しずくとヤッている自分を。
「..... しずくっ....は...ふ....」
酷く興奮している自分がいた。
俺は頭の中で しずくを犯した。
「.......ん...はぁ............好き.....だ。...... しずく...」
____ビュルッ___
ティッシュの中に精を吐き出す。
「.......何やってんだかな.....朝っぱらから.....。」
射精の後に訪れるなんとも言えない罪悪感。
今日が土曜日でよかった。
こんな気持ちのまま しずくには会えない。
好き。好きだ。
この気持ちはどうしたって誤魔化せない。
のそのそと起き上がり部活に行く支度を始める。