第10章 ちょっと昔のお話
それから私と りょー君はよく会うようになった。
2人でご飯を食べに行ったり、映画を観に行ったり、お互いの家に遊びに行ったり。
りょー君はすごく優しかった。
私のことをすごく気にかけてくれて。
でも、高校一年の春、2人が付き合い始めてから りょー君の態度が変化してきた。
りょー君は、私をすごく独占するようになった。
「ねぇ。今日の昼一緒に歩いてたやつって誰?」
「あぁ、先生だよ、中学んときの。たまたま会ったんだ。」
「それだけ?」
「へ?...そーだけど」
「本当にそれだけ??もし、浮気とかだったら、俺、お前のことどーするか、わかんないけど。.....それでも、なんでもないっていいきれる?」
「....うん。」
私の人間関係をひどく干渉するようになった。
「.........そのポスターだれ?」
「バンドの⚪︎⚪︎君。最近、流行っててさ、かっこいいよね。」
ビリビリビリ_______
りょー君が立ち上がりポスターを破く。
「.........これから俺の前でこいつの話、しないで。」
私の趣味や興味のあるものに対しても制限するようになった。
そして、それは日に日にエスカレートしていき、私に暴力を振るうようになった。
そして、現在にいたる。