• テキストサイズ

ヒトリヨガリ【ハイキュー】

第8章 トラブル


菅原side

たしかに、 自分の恋人が自分以外の、男と2人で出かけてて腹が立つ気持ちもわかる。
悪いのは、俺と しずくだということも理解できる。

でも、さっきの言葉は許せない。

「 しずく。ごめん。」

しずくに小さく呟く。

「さっきから聞いてればあまりに一方的すぎですよ。そんな言い方。 しずくに友達がいないとか。必要とされてないとか。そんなのあんたが決めることじゃない。俺は…」

しずくを、必要としてる。

「菅原やめて。」

そう言おうとした時、 しずくに止められた。

「ごめんなさい。 りょー君は悪くないの。それに、もう、菅原とは合わないから。 りょー君。だから、捨てないで。私には、 りょー君しかいないの。あの時からずっと。ずっと。」

「 しずく?」

あの時。
俺は、それがいつを指しているのかわからない。
きっと、2人にしかわからないのだろう。

「 しずく。帰ろ?」

しずくの恋人が しずくに言う。

「............うん。......菅原、ごめん。今日はありがと。」

しずくは笑っていたけどあれはきっと、作り笑いだ。

「 しずく!」

しずくは振り返らずに行ってしまった。

第9章につづく。
/ 112ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp