第7章 休日
映画を見た後は、近くのゲーセンでプリクラを撮って、 そのあとはぷらぷらとショッピング。
最近のプリクラってすげーな。
初めて撮ったかも...。
ショッピングも、 普段は見ないような小物とかアクセサリーとか一緒に見て回った。
そして、今は しずくのお気に入りの店でコーヒーを飲んでいる。
今日1日で しずくのことがだいぶわかった気がする。
「...... しずく。」
NAME1#がコーヒーのカップに口をつけながら目だけで俺の方を見る。
「今日は付き合ってくれてありがとな。楽しかった!」
そう言って笑いかけるとカップから口を離し しずくが口を開く。
「......私も楽しかった....。誘ってくれて、あり、がと//」
そう言って俯いてしまった。
照れてる。
こんな反応をされると、 しずくにその気がないとわかっていても勘違いしてしまいそうだ。
しずくには恋人がいる。
「......やっぱ、あんま2人でとか誘わないほうがいい...?」
ずっと気になっていたこと。
しずくはいいって言ってけど、 しずくの恋人にとっては自分の彼女が自分の知らない男と2人で出かけるということはきっと気分のいいものではない。
「.........でも、また来たい///」
そう言ってまっすぐな目で俺を見る。
しずくが顔を赤らめながら言う。
かわいい。
つい、余計なことを口走ってしまいそうなくらいに。
「...... しずく、俺、.....お前のこと好きだ。」