• テキストサイズ

ヒトリヨガリ【ハイキュー】

第7章 休日


菅原side

しずくと一緒に校門を出る。
学校の外で会う しずく。
服も髪型もばっちりセットして、今日はマスクもしてない。
かわいいな。
でも、 しずくには恋人がいて、きっと しずくにその気はない。
障害のある恋ほど燃えるとから言う奴もいるけど、やっぱちょっとキツイな。

「まず、飯でも行くべ?」

そう言って笑う。



2人で近くのファミレスに入る。

「...で、今日はどこに行くの?」

しずくのほうから先に口を開いた。
何も考えていなかったので言葉に詰まる。

「まさか、ノープランとかじゃないよね?そっちから誘ってきたんだからさ。」

「.......えっと....それは...。」

視線が泳ぐ。
一緒に出かけるってことだけで嬉しくてなんも考えてなかったとか、言えない。

「.....映画。」

しずくが口を開いた。

「え?」

「.......見たい映画あるんだ。どうせ、何も考えてないんでしょ?」











映画が終わりあたりが明るくなる。
しずくが見たい映画というのはサスペンス映画だった。

「サスペンスとか、好きなのか?」

映画を、見た後も気まずくならなくて済んだのは映画のジャンルのおかげだろう。
もし、観ていたのが甘ったるいラブロマンスだったらきっと何を話したらいいのかわからなくなってた。

「んー....どちらかといえば、好き。サスペンスとかミステリーとか。」

「映画よく観るの?」

「ジャンルによるけど。菅原は?」

「.......え?」

「.......?なに、なんか変なこと言った?」

....................変なことっていうか....。

「いま、初めて俺の名前よんだ!」

田中とか西谷とかクラス一緒の2年の名前はよく読んでたけど、俺のことはいつもあんたとかだったし。

「そーだっけ?」

「そーだよ!にしし。なんか嬉しいな!」

「はっ。そんなんで喜ぶとか、幸せだね。」

「いーからいーから、さ、次行くべ!」



/ 112ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp