第7章 休日
「菅さんと約束でもしてたのか?」
西谷が言う。
「まぁ、少し。」
「男はみんな狼だからな!気をつけろよ!」
田中がふざけながらも半分本気でいう。
菅原と話すようになってから、この2人ともよく話すようになった。
最近では、クラスでもよく話す。
「いやいや、みんながみんな田中や西谷とか違うだろ。」
縁下が言う。
この2人と話すようになってから他のバレー部の2年のとも時々話すようになった。
別にだからどうとか嬉しいとかそんなことはない。
だだ、話したあと、学校を出てからの祭りのあとの静けさのようなものはどうも好きになれない。
自分は1人だということを思い知らされているようで。
「...おれ、 桜山ってもっと絡みにくいやつだと思ってたぜ。」
ふと西谷が言った。
周りもそれにうなづく。
「おれも、なんか誤解してたのかも。ごめんな。」
「別に。気にしてないし。」
嫌だ、こんなときどんな反応をしたらいいかがわからない。
そんなことを話していると菅原が戻ってきた。
「 しずくー!待たせて悪い!」