第7章 休日
しずくside
結局、断ることもせず約束当日になってしまった。
休日に私服で誰かと出かけるというのは久しぶりだ。
服を選んで、メイクをして、髪をセットして結局、私はこの日を楽しみにしていたんだ。
菅原と出かけるということを。
予定より早く学校についてしまった。
部活、見に行ってみようかな....。
でも、私私服だしな、先生に見つかるとめんどくさいな。
まぁ、見つからなければいいか。
「あれ?君はこの前の.... 桜山さんだっけ??」
体育館を覗いていたらバレー部の顧問にいきなり見つかってしまった。
「.....こんにちわ。」
「この前はマスクで顔が隠れてたから全然わからなかったよ。それに、私服だと雰囲気変わるね。.....って、教師としては私服で来たことを、注意しなくちゃいけないのかな?」
見つかったのがこの先生でよかった。
生活指導とか学年主任とかに見つかったらめんどくさいことになってた。
「まだ、部活中なんですよね?」
「うん。あ、もしかして菅原くん待ってる?」
「まぁ。.....そんなところです。」
それからもまだ少し続いた部活を見ていた。
部活が終わった。
この前菅原と一緒にいたオレンジ色の髪の子と黒髪の子はまだまだ動き足りなそうだ。
「..........................?」
「....................。」
西谷がこっちに近づいてくる。
「あーーっ!! 桜山じゃねーか!誰かと思ったぜ。」
突然大きな声をだして手を振りだす。
西谷の声で私に気付いたのか菅原が急いでこっちに駆け寄ってくる。
「 しずく!?もしかして待たせちゃった??」
「んー。少し?でも、部活見てたから。」
「今着替えてくる!」
そー言って菅原は部室まで走って行ってしまった。