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ヒトリヨガリ【ハイキュー】

第6章 帰り道


帰り道。
俺と しずくは並んで歩いていた。

「.......雨、止まないな。」

「まぁ、仕方ないんじゃない。明日も雨みたいだし。」

「...... しずく、好きなものとかないの?」

「ピアス、あんみつ、エリマキトカゲ」


エリマキトカゲ...............。
エリマキトカゲ??



「スポーツとかはしないの?」

「汗かくの、嫌い。」

「でも、お前、運動神経めちゃくちゃいいよな。」

前から田中が口を出す。

「....嫌いだけど、できないとは言ってない。」


「もしかして、頭もよかったり?」

「まぁ、田中と西谷よりはいいんじゃない?」

「なにをーっ!」

「じゃあ、わたし帰り道こっちだから。」

そう言って角を曲がる しずくを追いかける。

「俺もこっち行くわ!じゃーな!また部活でっ!」








2人きりになった帰り道。
俺たちは周りから見たらどんな風に見えているのだろうか。
カップルに見えてたら嬉しいな、なんて思ったり。
傘を持ち直す振りをして しずくを盗み見る。

マスクの隙間からチラリと絆創膏が見えた。


「.... しずく。」

「ん?...なに?」

絆創膏のことを聞こうと開きかけた口を閉じる。

「......来週の土曜日って暇?」




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