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ヒトリヨガリ【ハイキュー】

第1章 出会い



「.....い、......ーい。起きろー。」

うるさい。

「....ん。」

「こんなとこで寝てると風邪引くべ?」

....だれ?
窓の外を見るともう、雨は上がっていた。
外は暗い。

「あ、やっと起きたー!」

目の前にかがんでいたオレンジ色の髪の男の子が突然立ち上がる。

「こら日向、いきなり驚いてるだろー。」

この人...。昨日の。

「寝てたみたいだけど、どこか具合でも悪いのか?...もうすぐ下校時刻だけど、保健室いくか?」

おそらく、3年生と思われる黒髪短髪の男が口を開く。
......今まで気づかなかったが周りを見ると人がたくさんいた。
背の高い奴が多い。
学年もバラバラだし、部活の集まり?

「別に。具合悪くて寝てた訳じゃないし。」

「お前、午後の授業ずっとここにいたのかよ!
先生めっちゃ怒ってたぞ。」

.......田中がいるってことは、バレー部か。

「田中と同じクラスってことは2年生?昨日もあったよな?おれ、菅原。君は?」

すがわら。
明るい人だな。

「....私の名前なんか知ってどうするの?あんたに関係ないでしょ。」

わかりやすい拒絶。
これで、もう絡んでこないでしょ。

「.....それ、痛そうだけど大丈夫?口んとこ痣になってるべ。」

!!
私はとっさに口元を手で覆う。
寝るときにマスクを外していたのを思い出す。

「だから?.....関係ないでしょ。そこ、どいてもらえる?」

そう言って、足早に視聴覚室を出る。
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