第24章 お泊り
菅原side
...どうすんだどうすんだどうすんだ?!?!
彼女の家にお泊まりどころか中学以降女の子の家にお泊まりなんかしたことないぞ?!
落ち着け。落ち着け。
しずくの家に着くまでまだ時間はある。
それまでに心の準備をするんだ。
こういう時に限って時間が過ぎるのがはやく感じる。
しずくの家に着く。
一度訪れたことはあったけどあの時はゆっくり遊びに来たとかそんな感じじゃなかったし、リビングに通されても緊張話とれない。
その時、 しずくがおずおずと口を開く。
「...菅原、迷惑だった?」
「そんなことないけど、なんで?」
「帰りも話してても上の空だったし、急に誘っちゃったから迷惑だったかな、って。」
「......かっこ悪い話なんだけどさ、彼女の家に泊まりに来るとか初めてで...// ..その、緊張、してるっていうか...//」
「...別に、私しかいないし、緊張することないのに。」
「違くて...2人だけって意識すると余計緊張するっていうか//」
だって、この家に俺と しずくの2人だけって。
嬉しいけど、意識しちゃってすごくドキドキする。
「........................。」
_______ギュッ____
「へ?//」
しずくが正面から俺に抱き、顔を引き寄せられたと思ったら、俺と しずくの唇が重なる。
触れるだけのキスだったが長い。
「...ちょ、 しずく。..緊張してるって言ってんのに。心臓出るかと思った//」
「...今日は、これ以上ドキドキすることはしません。だから、リラックスして過ごそ?」
そう言って しずくは微笑んだ。