第23章 体育祭
しずくside
体育祭も終盤に差し掛かる。
現時点では青組は2位。僅差でし白組に負けている。
それを、赤組と緑組が追いかけるといった展開だ。
こんなに真剣に取り組んだのはいつぶりだろう。
そして、私たちのでる障害物リレーの順番が近づいてきた。
「よーし、白井さん頑張ろうね。」
「私は、 桜山さんみたいに運動神経良くないから、足を引っ張らないように頑張るね!」
「大丈夫だよ。菅原が頑張ってくれるから。」
「俺かよっ!....俺が頑張るってことは、 しずくも頑張るんだぞ。」
「でも、ここで1位とって逆転できるといいな!」
「そうですね!」
障害物リレーのメンバーは3年生は菅原と澤村先生、2年生が私と白井さん、1年生は山口くん。(もう1人は知らない子)。
これが普通のリレーだったら十分1位とは狙えたと思う。.....バレー部率高いな。
ただ、障害物リレーとなるとどうなるかわからない...。
リレーの走順としてはまず澤村先輩が第一走者。スタートし、ネットを潜り抜けたのち、飴探し、平均台を越え第二走者の白井さんにタスキを渡す。
続いて第二走者の白井さんは借り物競争、いったいどんなお題がはいっているのか....。
お題をクリアしたら続いて第三走者の山口くんに。
山口くんはハードル、麻袋、と進んでいき第4走者へ、第4走者は、風船割り、パン食い競争、そして、最終走者である私と菅原にタスキを渡す。
私と菅原は、二人三脚でゴールを目指す。
どうして私が二人三脚。しかも菅原と。
歩幅とか身長差とか考えて欲しい。
「足、あんまり強く縛らないでね。」
「わかってるって。」