第6章 初めてー木兎光太郎の場合ー
「はぁ!?」
「急にすみません…
これが私達にとって最善だと思います」
「何言ってんだよ!」
「だって…
だって、私はっ…」
xxxちゃんの目から
大きな涙が溢れた
「貴方が好きだから…」
「だったら!」
「だからですよ!
私は…貴方に嫌われたくないんです…
貴方に嫌われたらもう…生きていけない…」
「xxxちゃん…」
俺は小さく震えながら泣く
xxxちゃんを抱きしめた
「俺も同じ気持ちだよ
でも…俺はxxxちゃんが
居なくちゃダメなんだ」
「木兎さん…」
「俺がいじけたとき
xxxちゃんはいつも慰めてくれて
俺がダメなことをしたときは
xxxちゃんがいつも怒ってくれた
それに、xxxちゃんが居なくなったら
誰が俺の事面倒見てくれんだよ…」
自然と腕の力が強くなった
「わ、たしが居なくても
マネージャーさん達や
赤葦さんが居るじゃないですか…」
「ヤキモチ?」
「ちっ…違います…」
「確かに、赤葦やマネージャー達も
俺の面倒見てくれるよ
けど、俺はxxxちゃんじゃなきゃやだ…
それに
xxxちゃんは俺の事どう思ってる?」
「どうって…」
「好き?」
「き、です…
好きです
誰よりも
貴方だけが好きです」
「xxxちゃん…」
xxxちゃんのストレートな言葉に
今まで悩んでいたことが吹き飛んでしまった