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[HQ]短編集

第6章 初めてー木兎光太郎の場合ー


気まずい…

さっきから10分は黙ってるぞ

「あの…
昨日はお見舞いありがとうございました

あと、兄がすみません…」

「兄?」

「昨日、木兎さんにゴムを渡した男です」

「は!?
あれ、xxxのお兄ちゃん!?」

「はい…」

「あ…」

言われて見ればxxxちゃんと
どことなく話し方が似てる

あの時覚えた違和感はこれだったんだ…

ってそうじゃなくて!!
xxxちゃんが俺を拒絶する理由を

「木兎さん…」

「ん?」

「私達…別れませんか?」

真面目な顔をしたxxxちゃんの
口から出てきたのはそんな言葉だった
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