第6章 初めてー木兎光太郎の場合ー
律動と共に
部室のベンチが音を上げる
「初めてがこんなとこでごめん
痛いよな…?」
「そうですね
すごく痛いです」
「うっ…」
「だから1年後も5年後も
10年後もずっと初めては痛かったって
貴方に文句言うかもしれません」
「それって…」
「言わせないでくださいよ」
xxxちゃんは少し顔を赤らめた
「っ…
xxxちゃん可愛すぎ…」
「そ、いうの言わなくていいです…」
そう言って不機嫌そうな顔をするのも
愛らしくてたまらなかった
もし…1年後も5年後も10年後も
それからも、機嫌が悪くて
この事を持ち出してくるなら
思いっきり甘やかして、好きな物でも買って
ご機嫌を取り続けよう
その時、君の隣に居るのは俺だから…
最愛の君に俺は優しくキスをした
「xxx…愛してる」