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[HQ]短編集

第6章 初めてー木兎光太郎の場合ー


翌日、xxxちゃんは学校に来た

昨日よりは少し顔色がマシになっていたが
やはり体調が悪そうだ

「xxxちゃん、おはよう」

「あ…木兎さん
お、おはようございます…」

「どうした?
まだ体調悪い?」

そう言って頬に触れようとしたら
手を払われてしまった

「っ」

「!!
す、すみません…失礼します!」

拒絶…された…

xxxちゃんに…嫌われ…

「おはようございま…!?
木兎さん!?
何泣いてるんですか?」

「赤葦…俺、俺…
xxxちゃんに嫌われた…」

「は?」

「俺…xxxちゃんが
居ないと生きてけねぇよー」

「ちょっ、抱きつかないでください
汚いです」

「赤葦までひどい…」

「酷くないですよ
とりあえず話を聞いてあげますから
泣きやんでください」

「赤葦ぃー…」

「はいはい
ここじゃなんですから部室行きますか」




ーカクカクシカジカー

「へー、そうなんですか」

説明し終わると赤葦は本を読んでいた

「聞いてる!?」

「聞いてますよ
xxxちゃんを呼んで
2人きりにさせたらいいんですよね?」

そう言った赤葦の顔からは
はっきりとめんどくさいという意図が読み取とれる

「…い、いやいやいや
いきなり2人はハードル高いって!!」

「良いから黙って話し合ってくださいね」

赤葦はそう言うと笑顔で部室を出ていった

「黙って話し合うとかなんだよー…
赤葦のばかやろー…鬼ー…がんこじじいー…」

俺は力なく悪口を言いながら
ゴロゴロと部室を転がる

コンコン

「ふぁっ!?」

急にドアをノックされ変な声を出てしまった

「木兎さん、xxxです」

「xxxちゃん!?」

「赤葦さんから
木兎さんが呼んでいたと聞いたので…」

「あ、う…うん…」

も、もうこうなったら
腹くくるっきゃねぇ!!

俺はやるときはやる男だ!
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