第6章 初めてー木兎光太郎の場合ー
「お見舞いなんて気を使ってもらわなくても…」
「xxxちゃんならそういうと思ったけど
俺が心配だったの
俺の大事な彼女だからな」
「っ…
あ、すみません
飲み物も出さずに」
「いやいや、xxxちゃん病人なんだし
大人しく寝てなよ」
「大丈夫で…」
xxxちゃんがベッドから
足をおろすと固まった
「?」
俺はその時気付いていなかった
xxxちゃんの足元に落ちているものに
「これ…」
「!?」
男の人にもらったゴム!?
部屋に押入れられたとき
派手にこけたからあんなとこまで飛んでたのか
「これは、その…」
慌てて言い訳を考えていると
xxxちゃんは口を開いた
「木兎さん…
やっぱりこういう事がシたいですか?」
え…
何…
その困ったような顔…
「すみません、
今日は帰ってもらってもいいですか
お見舞いありがとうございました」