第6章 初めてー木兎光太郎の場合ー
部活中はマネージャー達に
見張られてて抜け出せなかったが
部活が終わればこっちのもんだ
ピンポーン…
「はい」
xxxちゃん家のチャイムを鳴らすと
聞きなれない低い声が聞こえた
へ!?
まさかの浮気!?
「あ、ボク…xxxさんの友達で
お見舞いにキマシター…」
「今開ける」
ん?
低い声の主の話し方に少し違和感を覚えた
ガチャ…
出てきたのはお洒落な男の人だった
「あー…お前
あのボクトサンか」
ん?
男の人は上がれと言って中に戻ったので
俺も続いて中に入った
「あの…」
「この部屋だ
中で休んでるから
あと…これやるよ」
そう言って手渡されたのは
小さな正方形のビニール袋
「な"!?」
「コンドームの使い方ぐらい知ってんだろ?」
「知ってますけど…」
「じゃ、頑張れよ」
「は!?」
俺は男の人に背中を押され
勢い良く部屋に飛び込んだ
ガダンッ
「っ!?」
「ぼ…木兎さ…」
部屋の中には
体を拭いている半裸のxxxちゃんが居た
「変態!」
そう言うと近くにあったクッションを
投げつけてきた
「ご、誤解だ!」
「とりあえず
向こうむいてください!」
「はい!」
xxxちゃんに言われ
背中を向ける様にドアの前に立った