第5章 ヤキモチー赤葦京治の場合ー
それから一週間近く、赤葦くんを避け続けた
寝れなかった…
赤葦くんを避け続けて初めての休日
休日とはいえ
部活があるのでお兄ちゃんと一緒に
家を出て学校に向かう
「xxx、最近飯食ってねーし
顔色悪いのに大丈夫なのか?」
『うん、大丈夫だよ』
本当はちょっと辛いけど
明日は休みだし今日くらいなら…
「xxx!」
お兄ちゃんに名前を呼ばれたかと思うと
急に腕をひかれた
「あっぶねー…」
気がつくとお兄ちゃんの腕の中だった
「もうちょいで轢かれるとこ…xxx?」
お兄ちゃんの腕の中は
暖かくて気持ちよかった
『なんでもない
早く行こう、部活遅れちゃう』
私はお兄ちゃんの手を引き
学校へ向かって走った