第5章 ヤキモチー赤葦京治の場合ー
図書委員の私は昼休みに
本の整理のため、先生から呼び出された
「じゃあ、これで最後だからよろしくね」
『わかりました』
「xxxちゃんは仕事が早くて助かるわぁ」
『ありがとうございます』
渡された本を持ち
その本を仕舞うため奥の方へ入っていく
シェークスピアか…
今時こんなの借りる子居たんだ
私は本が好きなためこの図書室の本は
全て熟読して場所まで覚えている
「京冶のえっちー(笑」
「うるさいな(笑
健全な男子高校生はみんなこんなんだよ」
「だからって昼間っからそれはないでしょ」
珍しい…誰かいるのかな?
本棚の後ろからこそっと覗くと
そのには赤葦くんとあの女の子が居た
本当に仲いいんだな…
羨ましい
私なんか付き合えても
赤葦くんと全然話せてないのに
「京冶、キスしよ」
「はぁ?」
え!?
パッと女の子を見ると目が合った
あの子…私がいる事知って…
「いいから♪」
そう言って女の子は赤葦くんにキスをした
そして、赤葦くんは
それを拒んではいなかった
『っ…』
私は耐えられなくてその場を走り去った