第1章 迷子札ー黒尾鉄朗の場合ー
「オーっす」
体育館の扉を開け、挨拶をする
『オーっす!』
「真似すんなよ、xxx(笑」
『エヘヘ(笑』
可愛すぎか…
「お前ら、仲いいのは良いけど
場所考えてくれよ?」
「あ?別にい『お兄ちゃん!』
xxxは夜久に飛びついた
「っと、急に飛びついたら危ないだろ」
『だって、お兄ちゃん大好きなんだもん』
「ったく…」
夜久はxxxを抱きしめると
俺を見て勝ち誇ったように笑った
「っ!
おい、xxx
そんなに夜久が好きかよ…」
『うん、お兄ちゃん好き』
「なら、俺は?」
俺はxxxの細い手を引いた
『く…クロくん?』
「なぁ、俺は?って聞いてんの」
『えと…』
xxxは下をむいた
言えないのかよ…
俺はxxxの言動にイラついた
「はぁ…そんなに夜久の事が良いなら
別れようか」
『えっ…!?』
「おい、研磨
今日俺休むっつっといてー」
俺はカバンをもって体育館から出た