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[HQ]短編集

第1章 迷子札ー黒尾鉄朗の場合ー


俺の彼女 夜久 xxxは
かなりの高確率で迷子になる



それが通い慣れたはずの通学路も
体育館への道のりも



そして、少し…いや、かなり抜けている
というおまけ付き



だから、俺が一緒に居なきゃダメ









「xxx、部活いくぞ」



教室に入り声をかけた



「あ、クロくん
今日もお迎えありがとう」



xxxは俺を見るとふにゃっと笑顔になる

その顔は反則だろ…



俺は部活行く前は
決まってxxxを迎えに来る



まぁ、迷子防止ってのは建前で
悪い虫がつかないように
ってのがホントの理由



「xxx〜、ばいばーい」



「あ、ばいばー…」



友人らしき人物に手を振っていると
急にxxxが転けそうになった




俺は反射的に腕を伸ばし
xxxを受け止める



「っと…
おい、xxx。
ちゃんと前向いてあるけっての…」



「エヘヘ…ありがとう、クロくん」



正直な所、こいつが転けるのも
日常茶飯事なんだけどな



「ったく…ほら、手
また転けたくねーだろ?」



そう言って俺は手を出した



xxxは笑顔でその手を取った
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