第3章 小さな好敵手ー木兎光太郎の場合ー
「あれ…誰も居ねぇ…」
ジュースを買って戻ってくると
誰もいなかった
トイレでも行ってんのかな
『あ、木兎くん
ありがとー
あれ、幸太郎くんは?』
「xxxと一緒じゃないの?」
『私トイレ行ってて…
幸太郎くんはここで待ってるって…』
そう話すxxxの顔は
どんどん青ざめていった
『まさか、迷子?
でも、迷子になるような子じゃないよ…』
「とにかく探そう
幸太郎の足じゃ、そう遠くに
行ってないだろうし」
『うん…』
「xxxは迷子センターに伝えて」
『わ、わかった』
俺たちは二手に分かれて
幸太郎を探した