第3章 小さな好敵手ー木兎光太郎の場合ー
「遊園地いくぞ!!」
次の朝、いつもより早く
起きた俺はそう言った
昨日、寝る前にxxxと
幸太郎を楽しませる為に考えた作戦だ
『良いねー
幸太郎くんはどう思う?』
「僕は昨日行った公園で「良いから行くぞ
子供が遠慮なんかしてんじゃねーよ」
俺は幸太郎の頭を乱暴に撫でる
「……」
幸太郎はぐしゃぐしゃになった髪を
直しながら下を向いていた
照れてんのか…
生意気な奴だけどやっぱり子供だな
「よし、じゃあ準備しな
準備できたらすぐ行くぞー!」
『はーい』
1時間くらい電車に乗って
着いたのは、地元の遊園地
人も程々にしか居なくて
これならそんなに並ばないでも
アトラクションが楽しめる
「まず、どれから乗る?」
「別に…なんでも」
『あ、じゃあ
コーヒーカップ行こう!』
そう言うとxxxが俺と幸太郎の
手をとって歩く
良かった…
xxxも楽しそうだ
俺たちは昼飯のことも忘れて
夢中で遊び回った