第2章 ドクセンヨクー及川徹の場合ー
あーあ…馬鹿なことしたなぁ…
あんないい女の子なかなか居ないのに
あの後、xxxを避け続けて1週間
xxxは今でもしっかり
マネージャーの仕事をこなし
生徒会長の仕事もこなしていた
何も変わらない日常
何か変わったといえば
毎日の日課になっていた放課後デートが
なくなった事くらいだ
デートコースは
学校から2人の家の近くまで
たまたま一緒だった家の方向へ
ただ、手を繋いでくだらない事を話して
だらだらと歩くだけだった
それだけでも、すごく楽しかった
2人で初めてキスしたのは
放課後デートの時だったときだったな…
仲良くなったきっかけも
家の方向もが一緒だったからだっけ
そういや、最後にキスしたのいつだろ
ほんの1週間前までxxxと一緒に歩いていた
帰り道を1人で歩きながら考えていた
「離して!」
人気の無い路地裏から声がする
俺が聞き間違える筈がない
何度その声で名前を呼ばれたことか…
「ねぇ、何してんの?」
俺は路地裏に入る
そこには服を破られ髪を乱れさせた
最愛の人が3人の男に囲まれていた
「俺のに手出した罪は重いよ?」
「あぁ?」
「こんなものかな」
俺の前には3人の男が倒れている
「大丈夫?xxx」
『お…及川くん…』
xxxはガタガタと震え
涙を流している
「ほら、これ着て
俺んち行こう」
そう言って上着をxxxにかけ
家に連れて帰った