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ひらりと舞うが木ノ葉

第1章 私の生活


「よォ、早ぇじゃねーの。」

「おー、キバ!さっき来たばかりだってばよ。って、こんな時まで赤丸と一緒かよ!?」

「当ったり前だろーが!俺らは一心同体なんだよ。なー、赤丸?」

「・・・どーでもいいけどよ、家の中には入れんなよ。」

「あぁ。その変わり中庭に入れさせて貰うぜ、シカマル。んなことより、久しぶりだな、まみ!」

「うん、久しぶり!赤丸も元気だった?」

「ワンッ!」


口元の鋭い牙が特徴の彼は、犬塚キバ。隣の赤丸とは兄弟のように仲良しでいつも一緒にいる。非常に赤丸思い。1人で突っ走る所もあるけど仲間思いな一面も。今日だってこうして来てくれたしね。


「まみちゃん、久しぶり。また会えて嬉しいよ。」

「ヒナタ!私も嬉しいよ〜、来てくれてありがとう!」

「まみちゃんこそ、帰ってきてくれてありがとう。おかえりなさい・・・!」


おしとやかで女性らしい控えめな彼女は、日向ヒナタ。年下の私にさえ呼び捨てでは呼ばない。いつも優しくて、気持ちをしっかり持っている強い女性。直向き(ひたむき)で一途で、健気。


「・・・俺もいる。」

「うん、ちゃんと気づいてるよ、シノ。」

「そうか、それならいい。暫くだったが、変わりはないようで何よりだ。」

「ありがとう、シノも変わりないみたいだね。」

「・・・やはり、俺は影が薄・・・」

「そういう意味じゃないから!」


ボソボソと呟くように話すのが特徴の彼は、油女シノ。サングラスと鼻元まである服を着ている為、まだ一度も彼の素顔を見たことがない。自分の影(存在感)が薄いのではと、密かに悩んでいるよう。

第8班、全員参加。

2班も揃うと結構多人数に感じる。いつまでも玄関先にいる訳にはいかないので、皆シカマルに続いて中に入る。私はキバと一緒に赤丸を庭に連れて行こうと足を踏み出したその時、後ろからバタバタと足音が近付いてくるのを感じた。
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