第2章 作成中!
「入校の手続きも済んだことだし、今日はもうゆっくりしなさい。色んなことがあって疲れたでしょう?」
火影室を出てすぐアカデミー入校の手続きをシカクがしてくれて、その後そのまま奈良家へと戻って来た。
笑顔で出迎えてくれるヨシノは本当に優しい。
「まみ、ここを自分の家だと思っていいからな、遠慮すんなよ。」
「はい、ありがとうございます!」
「ふふ、娘が出来たみたいで嬉しいわー。」
人見知りの私も、シカクやヨシノにはすぐに心を開いて素直に話すことが出来た。
三代目火影からの指示で、私が木ノ葉に滞在する場合は奈良家にお世話になることに。実は、私の住処をどうするかと三代目が話を持ち掛けた際、ウチで面倒をみると即座にシカクが引き受けてくれた。
「おー、シカマル。帰ってたのか。」
「ついさっきな。・・・よう。」
「あ・・・お、お邪魔してます・・・」
出会い頭以来の対面に、お互い少し気まずい。シカクとヨシノの息子であるシカマルはどうやら私の一つ年上のよう。寡黙だが意外と優しく、私が奈良家にお世話になるという話も快く聞き入れてくれた。
「ま、そういうことなら仕方ねーか・・・。お前もめんどくせーことになっちまったみてーだな。」
やれやれ、といったような表情を見せるシカマルに、私は苦笑いしか返せなかった。
「これがアカデミーの教材。俺ので悪いが、まあ年数もそんな経ってねぇし、内容も対して変わってねーとは思うけど・・・」
私の為に、押入れにしまっていた教材を探し出してくれた。そのせいでシカマルの部屋が少々散らかってしまった。
「あ、ありがとうございます、シカマルくん。あの、部屋・・・」
「どうってことねーよ。つーか、シカマルでいい。俺もまみって呼ぶからよ。敬語もいらねー。」
「う、うん、分かった。」
「んじゃ、飯食おうぜ。早く行かねぇと母ちゃんにどやされる・・・」
めんどくせー、とため息をつく彼に思わず笑ってしまう。そんな心配も必要ない程に楽しかった食事。これからお世話になります、と挨拶をした私を笑って迎え入れてくれた。
「ここがお前の部屋で、隣が俺の部屋。まあ何かあったら呼んでくれて構わねぇからよ。」
「うん、ありがとう!」
「じゃーな。」
「おやすみ。」
こうして始まった、木ノ葉の生活。