第1章 私の生活
話に夢中になり、いつの間にか夕暮れ時。任務があるというシカクとヨシノは、日が傾く前に出て行った。それと同時に、私とシカマルはこの後の宴会の準備に取り掛かる。
「おーい、シカマルー!来たってばよー!」
丁度準備を終えた頃、外からあの独特の喋り口調が響いた。
「・・・早速お出ましか。」
めんどくせー・・・と頭を掻きながら玄関に向かうシカマルの後ろに一緒に着いていく。そんな私は、皆に久し振りに会えるということで胸がいっぱいなのだ。
「遅っせーぞ、シカマル!」
「うるせぇな・・・近所迷惑なんだよ、お前の声のデカさは・・・」
ドアを開けた瞬間、更に彼の声が大きく聞こえる。彼も相変わらずな様。私はシカマルの後ろからひょっこり顔を出して話しかける。
「ナルト!久しぶり!」
「うお、まみ!ひっさしぶりだなー!元気にしてたか?」
「うん!ナルトは?元気してた?」
「おう、見ての通りだってばよ!」
ニカッと笑う金髪の彼は、うずまきナルト。いつ会っても変わらない。そういえば初めて会ったときもこんな笑顔してたっけ。芯のブレないまっすぐな彼は、ここ木ノ葉の英雄である。
「ちょっと、ナルト!アンタがそこにいたら、私達が中に入れないじゃないのよ!」
「ご、ごめんってばよ、サクラちゃん・・・」
「まったく!まみ、さっきぶりね。」
「う、うん。仕事は大丈夫?」
「予定より早く終わったの。もう、アンタと話したいこといっぱいあるのよ!今日は覚悟しなさい!」
そう言ってウィンクするピンク色の髪した彼女は、春野サクラ。綱手の弟子で、医療忍術はピカイチ!確かに少し凶暴な一面もあるけど、今日だって大変な中、こうして私の為に来てくれる優しい女の子。
「サクラ、そんなに怒ってると益々ブスに磨きが・・・」
「何ですって~!?」
「サ、サイ!それ以上言ったらやばいってばよ!サ、サクラちゃん、落ち着い・・・ぐはっ!」
「まみ、久し振りだね。元気?」
「ひ、久し振り・・・」
事の発端であるにも関わらず涼しい顔をしている彼は、サイ。一体どんな本を読んでいるのか、相変わらずデリカシーが無いと言うか何と言うか・・・。代わりにナルトが犠牲になるのもお決まり。決して悪い人ではないんだけどね。
第7班、全員参加。