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ひらりと舞うが木ノ葉

第2章 作成中!


「ひ・・・っ!」

「いや、ビックリしてんのはこっちの方なんだけどよ・・・」


驚きを露わにする私に、眉間に皺を寄せる彼。

(こ、恐い・・・ってか、ここどこ・・・?あの夢の中の景色とは違うし・・・。それに私、さっきまで部屋にいたよね?)

何が何だか分からないとは正にこのことで、夢なのか現実なのかさえ判断がつかない。


「ここは奈良一族以外が勝手に入って来ていい場所じゃねぇ。どうやって入って来た?」

「え・・・?あ、の・・・」


険しさが増した顔で、更に距離を詰めてくる。

(ど、どうしよう・・・)

追い詰められたその時


「おう、やーっと来たか。」


彼の後ろからもう一人男性が現れた。

その声に、目の前の彼はゆっくり振り返る。


「安心しろ、シカマル。その子は大丈夫だ。」

「親父・・・?どういう意味だよ。」

「説明は後だ。嬢ちゃん、何もしねぇから安心しろ。」

「え、っと・・・あの・・・」


親父と呼ばれる男性は、私の目線に合わせるようしゃがむと、鋭い瞳はそのままに優しく微笑む。

そして


「とりあえず、“木ノ葉”へようこそ、ってトコだな。」


私の頭にポンと手を乗せ、ニカッと笑う。何故だか、不安な気持ちが少しだけ和らいだ気がした。

そして先程まで私を警戒していた彼は、訳が分からないと言った表情を浮かべた後、めんどくせー・・・と空を仰いだ。

(・・・何でだろう。この空間・・・・・・知ってるような気がする。)


この時が、私が初めて“木ノ葉”を認識した瞬間となった。

そしてこの後、まさかこれ以上に驚くことになるなんて・・・この時は全然思いもしなかった。
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