第11章 ヤキモチ
とりあえず青根ちゃんに謝らないと……。
部活が終わりまどか は急いで着替えて青根がいつも待っている体育館へ向かった。
体育館へ行くといつも待っているはずの青根が居ない。
まどか は暫くその場で青根が来るのを待っていた。
暫くすると体育館を閉めに来た二口が現れる。
「まどか 、青根ならとっくに着替えて出て行ったぞ?先帰ったんじゃね?」
「えっ!?嘘………二口ありがと。また明日!」
「おう、じゃあな!」
……青根はまどか の事避けてんのか?
でも何で……。
二口はいそいそと帰って行ったまどか を見送りながら二人の事を気にしていた。
何で先に帰っちゃったの……
青根ちゃんに会って話をしないと。
そして謝らないと。
……青根ちゃんに会いたくないって思っちゃってごめんなさい。
まどか は一人帰りながらどうすれば
いつもの青根に戻ってくれるのか考えていた。
まどか は一旦家に帰り、お風呂と夕飯の用意をしてスマホだけ持って青根の家に向かった。