第10章 二口の悩み
ファミレスに行くと禁煙席に案内された。
「何食べようかなー。」
まどか はメニュー表を眺めていたが
二口はまどか とは対照的にメニューも開かずスマホを弄っていた。
「二口は何食べるか決めたの?」
「俺はポテトとドリンクバー頼むけど。」
「それだけ?……ご飯食べんのかと思ってた。」
「麻酔効いてるから夕飯は家で食うよ。まどか は好きなの頼めば?」
なんだ二口は夕飯食べないのか。
じゃあデザートにしようかな……。
「よし。決めた!注文しちゃうよ。」
「おう、よろしくー」
二口はスマホを弄ったまま軽い返事をする。
まどか は店員さんを呼び注文した。
……二口ずっとスマホ弄ったままだな。
せっかく一緒に居るのにつまんないんだけど。
スマホとにらめっこしている二口を見ながら
まどか はジュースを飲みため息をついた。
つまらなそうにメニュー表を眺めていたまどか に気づき二口が声をかける。
「何ふて腐れてんの?」
「……二口がスマホばかり弄ってるからつまんないの!」
「悪りぃな!今イベント中だからもうちょい待って。」
…………二口はゲームしたくてファミレスに誘ったんだな。
まどか は立ち上がり空になった
グラスを持ちドリンクバーへと向かった。