第10章 二口の悩み
駅に到着し歯医者はすぐ近くだった。
歯医者の独特な臭い…嫌いじゃないけど
緊張するんだよね。
今日は付き添いだけど。
まどか は漫画を読みながら二口が終わるのを待っていた。
一時間程で二口が戻って来る。
「お帰りっ!親知らず抜いて貰った?」
「バッチリ!!これで好きなモン食える!」
二口はまどか に嬉しそうにピースしてみせた。
フフっ、二口嬉しそうで良かった!
まどか も二口につられ嬉しそうにした。
会計を済ませ歯医者を後にする。
「なぁまどか 今何時?」
「20時半だよ。」
まどか はスマホで時間を確認し教えてあげた。
二口は駅近くのお店を指差しまどか に聞いた。
「まだ時間あるならそこのファミレス行かね?」
えっ!二口とご飯食べれる!?
「行く!」
まどか は嬉しそうに即答した。