第10章 二口の悩み
…………ムカつく。
でも……ここで退いちゃだめだ。
「ウザくて悪かったわね!このままずっとイライラしてるつもり?言ってみたら解決するかもしれないでしょ!」
本当お節介な女だな。
二口はまどか を一度睨み
ため息をつきながら話した。
「はぁ………………俺はね、歯が痛いの!まどか にはどうにもならない話だろ?」
「えっ、歯が痛いって虫歯!?」
二口の悩みが思いもしない事だったので驚いた。
「………そう。抜こう思ってた親知らずが虫歯になっちまったの。」
「なぁんだ。親知らず抜けば済む話じゃん。」
「まどか は歯医者予約取んなきゃいけないの知らねぇの?予約とったら1週間後だったんだからな!」
「それくらい知ってるよ!!私が利用してる歯医者夜遅くまでやってるし予約入ってなければすぐやってくれるよ?電話して聞いてみようか?」
二口はそれを聞いてまどか の肩を掴んで興奮気味に話した。
「マジか!!今日空いてるか聞いて!」
わわっ!顔が近いんですけど!!
「う、うん!後で聞いてみるね。」
まどか は少し照れていた。
「じゃあよろしくなっ!」
二口はそのまま練習に戻っていった。
二口は悩みが解決出来るかもと思い
少し余裕が出来たのか休憩後あまり
イライラしている様子は無かった。