第9章 酸っぱいグミと甘いアメ
まどか は青根が待っている体育館へと急いだ。
青根は体育館の外に一人で待っていた。
「青根ちゃん、お待たせ!」
まどか が駆け寄りいつものように二人は帰った。
「青根ちゃんお弁当美味しかった?」
「…………あぁ、美味かったよ。」
「良かった!二口もね喜んでくれたんだ!」
まどか はニッコリと笑う。
二口の話なんて聞きたくない。
「………………良かったな。」
青根はその言葉さえ言いたくはなかった。
二人は自宅にたどり着く
「…………まどか 、今日は俺の家でご飯どうだ?」
「青根ちゃん家で?迷惑だよー。」
「…………今朝まどか の父さんに会った。今日は帰り遅いんだろ?」
「うん。飲みに行くって言ってたから帰りは終電だと思う。」
「…………じゃあ尚更。今日くらいは食べにおいで。」
「…いいの?もうご飯用意してあるんじゃないの?」
「…………母さんにはまどか が来るかもって言ってあるから大丈夫。」
「じゃあ今日はお言葉に甘えちゃおうかなっ。」
まどか は今日は青根の家でご飯を食べる事にした。