第9章 酸っぱいグミと甘いアメ
今日は珍しく二口優しかったなぁ。
いつもあんな感じだといいのに。
まどか は滑津と更衣室へ向かいながら
嬉しそうにしていた。
更衣室に着き二人は着替える。
「まどか ちゃん、そのお弁当箱どうしたの?」
まどか はお弁当箱を持ち上げて滑津に
見せるように話した。
「ああ、これ?二口にお弁当作れって頼まれたんだ!」
「えぇっ!二口そんな事頼んだの!?
まどか ちゃん朝忙しいって言ってたのに。」
「お弁当はいつも作るから全然平気だよ。喜んで貰えてたから良かったよ!」
「なら良かった。まどか ちゃんは料理上手そうだもんね!」
「料理は昔からやってるからね!マズイとは言わせないから!」
まどか はニッと滑津に向けて笑い
ブラウスに手を伸ばした。
「?何だろ?」
まどか はブラウスのポケットが膨れていたのでポケットを探ってみる。
中には飴が入っていた。
べっこう飴だ!めっちゃ懐かしい。
今でも売ってたんだ……。
まどか は着替える事を忘れ昔の事を思い出していた。
「まどか ちゃん、着替えないの?」
滑津はまどか が着替えずに俯いていたので声をかけた。
ハッと我に返り滑津に謝る。
「ごっ、ごめん!急いで着替えるから!」
二人は着替え終わり滑津と更衣室で別れた。