第9章 酸っぱいグミと甘いアメ
夕方部活終了後
二口はお弁当箱を返しにまどか の所にやって来る。
まどか は椅子に座りバレーのルールブックを読んでいて二口が来ている事に気付いていなかった。
……えらい真剣に読んでんな。
二口は空の弁当箱をまどか の頭に乗せる。
まどか は頭にお弁当箱を乗せらた事で気付き顔をあげた。
「おっと、危ねぇ!」
二口はまどか の頭に乗せたお弁当箱が落ちそうになりすかさず受け止めた。
「わわっ、二口!!」
まどか は目の前に二口がいたので椅子から転げ落ちそうなくらい驚いた。
二口は受け止めたお弁当箱をまどか の目の前に出し
「んな驚くなよ!弁当、美味かったよ。ありがとな!」
お礼を言った。
「本当に?良かった!」
まどか はお弁当箱を受け取り嬉しそうにした。
「……まぁ弁当美味かったんだけどさ、手間かけすぎでしょ。普通ので良かったのに。」
「だってお弁当作ってあげる事なんて滅多に無いから気合い入っちゃった!運動会のお弁当みたいだったでしょ!」
まどか はフフっと二口に向けて笑う。
「ブハッ!運動会って子供かよ!!」
ありゃ確かに運動会の弁当だな!
二口はまどか の¨運動会のお弁当 ¨にツボったらしくゲラゲラ笑っていた。
そんなにおかしな事言ったかなぁ…
まどか はゲラゲラ笑っている二口をただ見ているだけだった。
「まどか ちゃん!着替えに行こっ!」
二人のもとに滑津がやって来る。
「うん、行こっか!じゃあ二口バイバイ!」
まどか は二口に手を振る。
「おう!じゃあな。今日はサンキュー!」
二口もまどか に軽く手を振り返した。