第9章 酸っぱいグミと甘いアメ
二人は教室に着きまどか を捜す。
まどか は自分の席で友達の涼と喋っていた。
「まどか ー。」
二口が廊下から叫ぶ。
まどか は声に気付き振り向くと二口と青根がおり慌てて席から立ち上がった。
二口と青根は気付きまどか の席へ向かった。
えっ!二口が来てるんですけど!!
やばっ、嬉しすぎ!
まどか は口元が緩んでいた。
本当まどか ってばわかりやすいな。
そばに居た涼はまどか の反応をみて
笑いを堪えていた。
まどか は大きいお弁当と一回り小さいお弁当を取り出した。
「はい二口!約束のお弁当。」
大きいお弁当を二口に渡した。
「サンキュー。……にしてもデカイ弁当箱だこと!まどか さては大食いだな?」
「それお父さんが使ってたやつだし!そんな事言うんだったらお弁当回収しちゃいますけど!?」
まどか はヒョイと二口から弁当箱を取り上げた。
「悪かったって!まどか ちゃんお弁当返して下さいよー。」
初めて"ちゃん"付けで呼ばれた。
嬉しいんだけど!
「……もうしょうがないなぁ。ちゃんと残さず食べてね!」
「おう、残さず食うよ!」
まどか は二口にお弁当を返してあげ、
嬉しくてニヤけてしまうばかりだった。