第8章 家庭の事情
「……遅い。あの二人は何やってんだ!」
体育館を閉めるのは主将の二口の役目。
まどか の荷物があった為体育館を閉めれずにいた。
小原は戻って来ない二人を待たず帰ってしまい、二口は苛々しながら青根と一緒に戻って来るのを待っていた。
10分位待った所で二人がペチャクチャ喋りながら戻って来る。
二口はまどか 達を見た途端
「お前ら!喋ってないで早く来い!」
二人に怒鳴り散らした。
二口に怒鳴られた二人は顔を見合わせ
「二口何怒ってんの?」
「怒鳴る事ないのにね!」
などと言い笑いあっていた。
「まどか 体育館に荷物置き去りにしないでもらえる?俺何分待ったと思ってんの?」
「あっ!私待ちだったの!?二口ごめーん!」
まどか はパタパタと急ぎ足で荷物を取りに行った。
二口も私の荷物青根ちゃんに持たせて体育館閉めれば良かったのに……
まどか はそう思ったのたが口にはしなかった。