第7章 思わぬ勧誘
追分監督は滑津と暫く話をして
「そうか。夕方だけでも滑津の手伝いして貰えると助かるんだが。」
まどか にもう一度尋ねた。
「……それなら大丈夫だと思います。
とりあえず部活の件、父に相談してみますで返事明日でも構いませんか?」
「ああ、勿論。親御さんとよく話して決めてもらえればいいよ!」
「はい。わかりました!じゃあ失礼します。」
まどか は二人にお辞儀をして
またさっき居た場所に戻って行った。
「…監督、まどか ちゃん家庭の事情で朝出れないって言ってましたよね。何かあるんでしょうか?」
滑津はまどか が朝練に出れない理由を
知りたがっていた。
「そんなに知りたいなら本人に聞いて来いよ!」
「……そうなんですけどねぇ」
滑津は気にはなっていたが聞きに行こうとはしなかった。