第4章 お弁当を届けよう!
クラスメイトに起こされ
二口はバッと顔を上げた。
まどか と目が合い
「チッ、また来てたのかよ。青根に用があるんだろ?無関係な俺を起こすなよ!」
無理やり起こされた二口は明らかに機嫌が悪かった。
舌打ちされたんですけど。
起こしたのは私じゃないんですけど。
そもそも起こした奴は何処に行ったんだ。
でも謝らないと。
ヤバイ……へこみ過ぎて泣きそうだ。
「……二口起こしてごめんね。でもさ次の授業始まるし寝てたら怒られるよ!」
まどか は泣きそうなのを我慢して明るく言ってみせた。
「じゃあ授業始まるからまたねっ!」
まどか はまだ時間があるのに席を立ち上がり二口に手を降って逃げるように教室を後にした。
まどか が居なくなってから二口の元へまどか に話かけたクラスメイトがやって来た。
「悪い!お前起こしたの俺なんだ!」
申し訳なさそうに話した。
「はぁ?俺アイツに怒鳴っちまったじゃんか。……いいよ、アイツには後で謝っとくから。」
「おう。悪かったな!」
クラスメイトは自分の席に戻っていった。
まったく。起こしてないんだったら謝ったりすんなんよな。
……クソッ…調子狂う!
二口はまた机に突っ伏せて寝てしまった。