第24章 正直な気持ち
二口はまどか と指を絡めながら
今までの事を話始めた。
「俺な、まどか の事好きになっちゃいけないんだと思ってた。好きになったら青根との関係が崩れてしまうと思って。」
二口はそう言って昔の話、まどか に嫌な態度を取っていた理由を話した。
まどか は時々頷きながら黙って真剣に話を聞いていた。
「………俺はまどか にもう一つ嘘をついてるんだ。まどか はさ、俺と初めて会った時って覚えてる?」
「……んと、初めて会ったのは二口が財布忘れてお金貸してって私に話しかけたのがきっかけだよね。」
「うん、それが嘘。俺はまどか と会えるきっかけを作る為についた嘘だった。」
「へっ!?じゃあ…その前に私は二口に出会っているって事?」
まどか は二口の思いもよらない言葉に驚くばかりだった。
「3月23日、まどか の誕生日だよな。
その日の放課後覚えてない?」
「えっ……二口何で私の誕生日知ってるの?………確か終業式で………放課後、クラスの子達に沢山ジュース貰った……」
まどか はその日の事を思い出しながらゆっくり話した。
「その時にさまどか 誰かとぶつからなかった?」
「あっ、そうだ!私その時男の子にぶつかった!何でそんな事まで知ってるの!?」
「まだ気付かないの?ぶつかった相手俺だったんだけど。」
二口は顔を覗かせフッと柔らかい笑顔をまどか に見せた。