第23章 二口の想い
「おー!!二口が頭下げてる!レアだレア!!」
鎌先は二口を見て上機嫌。
「別に鎌先さんに頭下げた訳じゃありませんから!むしろ邪魔でした!」
二口は鎌先に向けて二へッと笑う。
「んなっ!二口てめぇ、先輩に向かって
口のきき方直せって言ってるだろうが!」
「あっ、大丈夫っすよ!俺は鎌先さんにしかそんな口のきき方しないっすから!」
「あ゛あ゛っ!?お前俺の事馬鹿にしてんのか! 」
「こらこら、何でいつも喧嘩になるのさ。
二口はあまり鎌ちを刺激しない!」
茂庭は言い争いをしている二人を止める。
「だって鎌先さんからかうの楽しいですもん!」
「ふんっ!俺は全く楽しくねーよ!」
「まぁまぁ、夜中に騒いでも近所迷惑だし
明日の為に体力温存して今日は寝ようぜ!」
笹谷が話に割って入り寝ようと提案した。
「あれ?先輩達明日どっか行くんすか?」
「明日?海だよ、海!!」
「いいっすねー海。俺も行きたい!」
「今度まどか ちゃんと行ってきなよー。」
笹谷は肘で二口をつついた。
「まどか に今度プール行こうって誘ったら断られました!水着になりたくないみたいで…」
二口がこう話すと三人は
「「ああー……」」
と納得してしまった。
やっぱり先輩達も考えてる事は同じか……。
「まどか はあのままでいいんです!!」
二口の言葉に三人は顔を見合わせ
「「はいはい、ごちそーさまです!」」
二口に向けてニヤニヤした。
「ほらっ、もういい加減寝るぞー!」
茂庭が電気を消し四人は就寝した。