第23章 二口の想い
「ところで二口さんよー。そこ誰に引っ叩かれたんだよ!」
笹谷が二口の湿布を貼っている頬を指しながら聞いた。
「えっ?……まどか ですけど。」
「やっぱりー!めいっぱい引っ叩くとはやるなー!」
笹谷はまどか の豪快さに感心していた。
「いや笹谷さん、叩いたのはまどか ですけど気が済まないから思いっきり叩けって言ったのは俺っすよ。こんなに腫れるとは思わなかったんですけどね。」
そう言って二口は苦笑いをする。
「なぁ、二口。明日さまどか ちゃんにも会いに行きなよ!多分まどか ちゃんも二口のこと引っ叩いて気にしてると思うから。そして、今度はお前からまどか にちゃんと告白する事!いい、わかった?」
茂庭は二口に言い聞かせるように話した。
「……青根との事うまくいけばそうしたいんですけどね。」
「だから青根の事は大丈夫だって!俺が保証するから!」
二口は自信満々に言い切る茂庭を見て
ククッと笑いながら
「じゃあ茂庭さんの事信じます!
……話聞いてくれてありがとうございました!」
二口は三人にお礼を言いペコッと頭を下げた。