第4章 お弁当を届けよう!
「……自分で探せば?つか、腕いつまで掴んでんの?」
まどか は掴んでいた二口の腕パッとを放し
「ごめん……自分で探せないから二口に聞いてるの。時間無いから教えてよ!」
少し恥ずかしそうにしながら話した。
「誰が教えるかよ!早く戻らなきゃ授業始まっちゃいますよー?」
二口にそう言われ教室の時計を確認し
「もー二口の意地悪!私のクラス遠いんだよ!授業遅れたら二口のせいだかんね!」
まどか はまた青根のお弁当を持って自分のクラスに急いで帰って行った。
何で俺に聞くかな。
他の奴に聞けばすぐわかるだろうに。
パタパタと急ぎ足で帰るまどか を見ながら二口はそんな事を思っていた。
まどか は自分のクラスに戻りながら
二口ってば本当つれないな。
でも喋れたから良かった!
次の休み時間も居ないかなっ。
二口に冷たい態度を取られても嬉しそうにしていた。