第4章 お弁当を届けよう!
まどか は教室の中に居る二口を廊下から凝視していた。
あー緊張してきた。
制服姿の二口なんて本当久しぶりなんだけど。
格好いいなぁ…もう。
まどか は一呼吸して叫んだ。
「二口ー!」
まどか の声が聞こえたのか二口は辺りをキョロキョロする。
まどか は気付けと言わんとばかりに
二口に向けて手を降っていた。
二口はまどか に気付き席から立ち上がり
まどか のそばにやって来た。
「まどか 。何の用?」
少し気だるそうな感じで話す二口。
「青根ちゃんの席教えてよ!」
「はぁ?知らねぇよ。」
二口はそう言って自分の席に戻ろうとした。
「同じクラスなんだから知らない訳ないでしょ!」
まどか は戻ろうとする二口の腕を思わず掴んでいた。